ブログサイトを作ったことがある人なら、きっと誰もが一度は通る道だろうが、最初の数ヶ月はとにかくアクセスがない。
とくに自分でドメインをとって、WordPressでブログサイトを立ち上げるというのは、いわば絶海の孤島に個人商店を開くようなもので、これなら南極に中料理屋をオープンさせる方が、なんぼか楽に集客できるんじゃなかろかと思えてくるほどだ。
ツイッターなどで先人のつぶやきを見ていると、「30記事までは開店準備期間、100記事超えたあたりがスタート地点」などと驚くほど高い基準が提示されている。
記事を100本書くというのは容易なことではない。継続の重要性は理屈としてわかっていても、大抵はモチベーションの方が続かない。かくして1年以内に9割の人がブログを辞めるという。
ではどうすれば、継続に必要なモチベーションを保てるのか。
物ごとを継続するために大切なことは、継続が重要という理屈ではなく、継続が自分を成功に導くという確信なのだ。
ぼくはその確信を、ライターの岸智志氏が書いた「編集者と話して再認識した、ライターになれる人となれない人の違い」というブログ記事を読むことによって得ることができた。
私がライターを名乗ることができるのは、辛抱強く私の原稿に付き合ってくださった編集者さんたちのおかげです。しかし、ひたすら文章に向き合ってこなければ、ライターになることはできなかったと思います。逆にいえば、私より優秀だったはずのライターさんが消えてしまったのは、書くことをやめてしまったからだということになります。
岸氏もまた、ここで継続の重要性を語っている。しかし、ぼくがこの記事から、書くことの継続が自分の書き手としての成功につながると確信することができたのは、岸氏がライターとしての自分の実体験を、自分の言葉で語っているからだ。
実のところ岸氏がここで語っているのは「継続は力なり」というありふれた考え方に過ぎないのかもしれない。しかし、それを実際に身をもって感じたことのある人から出てくる言葉の重みは圧倒的だ。
岸氏のこの記事が書かれたのは2016年の8月20日。その3年後に、ある駆け出しのブロガーがたまたまその記事を読んで、後に著名な大ブロガーとなった書くという行為に対するモチベーションを大いに高めたというのは、実にロマンのある話ではないか。
まるで、自分の経験を書き記したメッセージをボトルメールとして海に流したところ、3年後に誰かに拾われて、その拾った人の人生を大きく変えたみたいな話だ。
目下のところ、ぼくがこの「知ったかブリタニカ」というサイトに投稿している記事は、いまのところあまりほとんど読まれてない。
Googleアナリティクス(というアクセス解析ツール)が教えてくれるこの
しかし、1年後、2年後、あるいは10年、20年後に、どこかで誰かが、ぼくが書いたなんかの記事に「おおっ」と目を丸くする情景を想像するのはなんだか楽しいものだ。
だからぼくも、未来の誰かの力になれるような記事を書き続けようと思う。
かくして今日もぼくは絶海の孤島から、このボトルメールを一本、静かに波に託す。
【2019年12月3日 追記】
本項でご紹介させていただきました岸智志氏が新著「文章で生きる夢をマジメに叶えてみよう。 Webライター実践入門」を上梓されましたので、さっそく購入。
まず一読して、そのあとは筆が進まなくなるたびに開くというバイブル的な使い方がオススメ。
素敵な画像を撮ってくださり、ありがとうございます!
— 岸智志|ライター、Webライター (@st_writinghigh) December 3, 2019
大変申し上げづらいのですが、今回は90%ライターさん向けに書いているので、「ブログに千客万来」のノウハウは説明しておりません……。大変申し訳ありません!
でも、文章の書き方については、昨年書いたできスタよりも詳しく解説しています!
ありがとうございます!
— 岸智志|ライター、Webライター (@st_writinghigh) December 3, 2019
4章、5章が参考になれば幸いです!