生活改善

テレビのブロックノイズは、ブースター取り付けで一発解決【取り付け方法解説あり】

テレビの映りが悪い原因と対策

最近実家に戻ったところ、しばしば「テレビの映りが悪い」というオヤジ殿のぼやきを聞かされるようになった。

なんでも、NHKはいいとして、時間帯によっては、民放の一部でブロックノイズがひどいようだ。話によると、天気が悪い日はとくにひどいとのこと。BS(衛星放送)も荒天時はあまりよろしくないとのお話。

なるほど、横で見ていると、確かに時々画面がむごい。一度ブロックノイズが出ると、しばらくそれが続くので、見ている側にとってはうっとうしいことこの上ない。

これはうっとうしい

父
【天気が悪いとテレビの画像が乱れるんだよ】

評価:

ほら、これ見てくれよ。天気がちょっと悪くなると、画面がこんな風にバババババッてなるんだ。アンテナ立てた業者は、建物の中の配線が古いから…とか言ってるけどさ。なんでなんだ。

マジオ
マジオ
知らんがな! と言いたいところだけど、こっそりなんとかしておくか…

というわけで、状況の確認から。

まず地デジのアンテナレベル。NHKはかろうじてグリーンゾーンだが、民放の一部は常時イエローゾーンで伸び縮みしており、そのアンテナレベルが一時的に縮んだ(低くなった)タイミングで画面が乱れるようだ。

アンテナレベルがイエローライン上にある。
これではいつブロックノイズが出てもおかしくはない。
*アンテナレベルの画面や数値はテレビの機種によって異なります。

配線を確認すると、地デジアンテナから1本、BSパラボラアンテナから1本、計2本のアンテナケーブルがテレビに接続されている。

ということは、地デジとBSは完全に別配線だ。低予算路線でいくのなら、比較的マシなBSは無視して、地デジだけ単独でフォローすることもできるわけだが……オヤジ殿からあとで「BSが…」と言われるのも嫌なので、今回はまとめて処置をすることにした。

テレビの配線画像
左上がBS(衛星放送)のアンテナケーブル
右下が地デジ(UHF)のアンテナケーブル

ブロックノイズの原因について調査した結果、配線自体に問題はないものの、アンテナレベルが総じて低く、悪天候などによって電波状況が悪化すると、すぐにブロックノイズが発生するようなアンテナレベルにまで下がってしまうことが原因と判明。

なんだ、それなら話は簡単だ。ブースターでアンテナレベルを上げるだけで解決するはず。

ブースターとその他の必要なパーツを購入

早速Amazonでブースターを吟味。極力安価で、かつ確実な組み合わせを考え、これらのものをポチる。

アンテナケーブルは2本必要になるので、「エスエスエーサービス テレビアンテナケーブル 0.3m 国産4C F型両端ストレート S4-FP-FP-0.3」については、2本発注。

翌日、早速ブツが届く。

テレビのブースター DXアンテナ CU43ASと配線一式の画像
ブースターにアンテナケーブルは同梱されてないので、一緒に購入する必要がある。

届いたものはブースターのほか、分配器1つとアンテナケーブル2本。ブースターの仕様をよく見るとわかるが、入力はUHF(地デジ)とBS(衛星放送)の2つがあるのに、対して出力側は1つしかない。つまり、このブースターから出るとき、UHFとBSは混合されてしまうのだ。

テレビのブースターDXアンテナ CU43ASのブースター部と電源ユニット
ブースター本体(右側)の入力ラインにはUHF入力(地デジ)とCS/BS入力の2系統あるが、出力ラインは一ヶ所しかない。(左側は電源ユニット)

ところが、テレビ側の入力はUHF(地デジ)とBS(衛星放送)は別々。ということは、ブースターで一度混合されてしまった電波を、再度分離しないとテレビには繋げない。

そこで、混合されてしまったUHF(地デジ)の電波とBS(衛星放送)の電波を分離するための分波器が別途必要となり、それに伴い、ブースターと分波器をつなぐアンテナケーブルも1本別に必要となる。

テレビの分波器
分波器。名前も形もよく似ている「分配器」とは違うものなので注意したい。

マジオ
マジオ
分配器は、1本のアンテナケーブルを2つに分けて、2台のテレビにつなげるためのもの。

分波器は、UHF(地デジ)とBS(衛星放送)が1本の線に混合されている時に、それぞれを分離するのに使うためのもので、今回必要なのは、この分波器の方ね。

また、このブースターは、ブースター本体と電源部分が分離していて、その間も別途アンテナケーブルでつなぐ必要があるため、さらにもう1本アンテナケーブルが必要になる。

テレビのブースターDXアンテナ CU43ASの同梱物一式
ブースター(DXアンテナ CU43AS)同梱物一式
電源ユニット(左下)とブースター(右下)をつなぐアンテナケーブルは同梱されていない。

そのため、今回は合計2本のアンテナケーブルを別途用意する必要があった。

実は、今回の対応にあたり、一番時間がかかったのは、ブースターの選定と、ブースター以外に必要なものを確認する部分だった。とくに、ブースター本体と電源をつなぐアンテナケーブルは、おそらくブースターセットの中には入っていないだろうと推測したり、ブースターだけではなく分波器もないとテレビにつなぐことができないだろと考え、さらに、それをつなぐためのアンテナケーブルも必要になることを予測して発注するのはなかなか骨の折れる作業だった。

ブースターの取り付け手順

さて……まずは届いたパーツを全部接続。

テレビのブースター DXアンテナ CU43ASを分波器とつなげた図
ブースター(左)、電源ユニット(中央)、分配器(右)
この三つのパーツを2本のアンテナケーブルで接続

そして、テレビにつながっていた地デジとBSのアンテナケーブルを、ブースターにつなぎ替える。


テレビのブースター DXアンテナ CU43ASのブースター部配線
地デジケーブル(左)、BSケーブル(中央)
右端のアンテナケーブルは電源ユニットへと続いている。

そして分波器から伸びているUFF(地デジ)とBS(衛星放送)のアンテナケーブルをそれぞれテレビに接続し、電源ユニットのプラグをコンセントに差し込む。

テレビのブースター DXアンテナ CU43ASをテレビに繋いだところ
ブースター(右下)→電源ユニット(左下)→分波器(中央・空中)→テレビ(右端)の順番でつながっている

マジオ
マジオ
さあ、これで接続完了だ。テレビの電源ON!

ブロックノイズが出ているテレビ画面

マジオ
マジオ
悪化しとるがな……

ちょっと落ち着こう。そういえば、ブースターユニットの設定がまだだった。

テレビのブースター DXアンテナ CU43ASのブースター内部
ブースターユニットのフタを開けると、画質最適化のための調節スイッチが出てくる。

よくみると、UHF(地デジ)の利得切替(入力レベル調整)のスイッチが33dBになっている。

これを43dBにあげてみた。

地デジブースター DXアンテナ CU43AS内部の入力レベル調整スイッチの画像
赤丸の中の、黄色いディップスイッチで入力レベルを調整できる。

マジオ
マジオ
これで大丈夫なはずだけど……これでダメだともう打つ手がないぞ。

地デジのテレビのアンテナレベル表示画面

マジオ
マジオ
おっしゃ、成功だ!作業前とアンテナレベルを比較してみよう。

マジオ
マジオ
アンテナレベルが10ぐらい上がってるぞ!

思ったより上がり幅が少なかったけど、アンテナレベルが43を超えていれば、いくら値が高くてもテレビの映りがこれ以上よくなるというわけでもないので、問題ないだろう。

これでしばらく様子を見るか。

父
【テレビの調子がよくなりました】

評価:

最近、天気が悪い日もテレビの画面が乱れないなぁ。スカイツリーの電波が強くなったのかな。

マジオ
マジオ
それはよござんしたね。

今回、ブロックノイズ対策のために購入した道具一式