いまや街を歩いていると、必ずドラクエウォーク中の冒険者とおぼしき人たちに遭遇するようになった。
一人や二人ではなく、もうそこかしこで見かけるのだ。
手に持つスマホに、カバンから伸びた充電器のケーブルがつなげながら歩いていようものなら、きっと冒険者に違いないだろうと思ってしまう。
週末などは、ランニングウェアとサングラスで完全武装した人までも、路肩で手に持ったスマホをチェックしているから油断ならない。
スマホゲーといえば、必ず話題になるのが、課金ネタ。
本来、サービスに対する対価は支払うべきだと思うので、ふだんは無課金に固執することなく、微課金ぐらいはしているが、このドラクエウォークに限っては、現段階の仕様だと、無課金でやった方が楽しいと思われる。
ゴールドパスは買わなくていい
ゴールドパスはの有効期限は1週間で、コストは1000ジェム(有償)。4枚セットだと2000ジェム(有償)である。
DQウォークマイレージには
- スポット
- バトル
- 歩数
の3項目があり、それぞれ下記の条件で貯めることができるようになっている。(1週間ごとにリセットされる)
スポット | バトル | 歩数 | |
スタンダード | 1ヶ所で6P 最大 400箇所 (最大2400P) | 1戦で6P 最大400戦 (最大2400P) | 1000歩で40P 最大70000歩 (最大2800P) |
ゴールド | 1ヶ所で15P 最大200箇所 (最大3000P) | 15P 最大200戦 (最大3000P) | 1000歩で100P 最大40000歩 (最大4000P) |
スタンダードだとスポット・バトル・歩数をMAXまで到達させると、1週間に7600P。
対するゴールドは10000P。
その差2400Pでしかない。1週間でたったのふくびき2.4回分の差である。
しかも、ふくびきはマイレージよりも無償のジェムがメインであり、マイレージによるふくびきは、少なくとも現段階ではあくまで補助的なものだ。
それが1週間に2.4回だけ増えたところで、どうってことはない。
ノーマルパスだと1週間以内に上限に届かないという心配は無用
もしゴールドパスを買ってでもマイレージを効率よく集めたいと思っているのなら、あなたはちょっとしたガチ勢なのかもしれない。
しかし、そこまでやる気があるのであれば、ノーマルパスであってもスポット・バトル・歩数のうち、少なくともスポットとバトルの二つは余裕で最大までこなせるはずだ。
ノーマルパスだとバトルでマイレージを獲得できる上限は400戦。まずこれは楽勝のはずだ。
スポットの400箇所もそれほど難しい話ではない。
問題は歩数の上限70000歩だ。
一般的に、10000歩で進める距離は7キロ強。
ということは、70000歩というのは、約50キロということになる。
50キロというのは、東京〜鎌倉、対馬〜釜山、インド〜スリランカ(最短距離部分)ぐらいの距離である。
1週間でこの距離を歩くのは少し大変かもしれない。
ゴールドパスなら、これが40000歩(約30キロ)で済むのだ。
しかし…
外歩きを楽しむゲームなんですよ。楽しむ時間を短くするためにお金を出すってのは本末転倒なんだ。
せっかく冒険の旅に出かけるのだから、旅そのものを楽しもう。
ドラクエウォークの醍醐味はなんといっても、自分の住んでいる街がそのまま冒険の舞台になるということ。
ぼくもアレフガルドならぬカスカビア(春日部の古名)を駈けめぐり、ウォークモードで回復スポットをハシゴしながら、野に咲く花々をスマホで撮影したりして、街歩きそのものを楽しんでいる。
ときには雨に降られたりすることもあるが、冒険の旅に雨はつきもの。
そんなときは、100メートル走ぐらい走っては雨宿りを繰り返しながら帰路につく。
これは、ほんとうに冒険だ。
10代の頃、ファミコンを通してテレビの前でしかできなかった冒険が、それから30年たったいま、スマホ片手にリアルで体験できるのだ。
そんな楽しい時間を、お金を出して短くしようだなんて、もったいない。
少年時代に叶わなかった冒険がそこにある。
わりとできるもんだよ。
メタスラの剣なんかよりずっと大事。